根管治療に必要な期間

根管治療の種類費用に関して書かせていただいたように『症状の程度』『保険』と『自費』で治療にかかる期間は大きく異なります。

保険で根管治療する場合の期間

症状の具合が重くとも軽くとも、3回は治療を要します。これは保険の制度上止むを得ないことで、個々の医院の方針や先生の技量や診療体制などの影響は受けません。単純に国のお触れに従った結果として治療回数を分けなければならないのです。

 

症状が軽い時の期間

根管治療という時点でだいぶむし歯が進行しているのですが、その中でも比較的症状が軽い場合かかる期間は2~3週間になります。これは

①初診時検査+応急処置

②抜髄+薬による除菌

③問題がなければ根元に薬剤を充填+(土台)被せ物

それぞれの処置に1週間の間を置くとして最短で2週間になります。

しかし、上記のパターンはよほど上手く行っているケースで、実際は②の薬での除菌を繰り返したり③の時に型とりをして被せ物は次回というパターンもあります。

ほとんどの場合少なくとも3週間はかかると考えていたほうがよいと思います。

 

症状が進んでいる時、外科手術が必要

むし歯が更に悪化して根元で膿を作っていると、この膿を除くのに非常に時間がかかります。およそ2~6ヶ月の治療期間が必要です。

上記の②を何度も繰り返し、むし歯菌を完全に除かなければならないからです。

ただし、症状が進んでいて根元が塞がれていて根管治療が出来ない場合などに行う外科手術による治療は1回で膿を除いてしまうので治療期間は短くなります。ただし、予後が悪いことが多いので経過観察で歯科医院に通い続けなくてはなりません。

 

自費での根管治療の期間

自費の場合は保険の制約などが何もないので、治療も自由にできます。

つまり初回で全て治療を終了させることも出来るのです。

ただし、症状が進んでいる場合は保険の時と同様に膿を取り除く作業を丁寧に行わなければならないので1回の治療で全てを終わらせることはできません。

それでも、1度の治療に掛ける時間をしっかり取ることができるので、かかる期間は少なくなる傾向にあります。

歯科医院に何度も通うことが難しい方も、自費での治療であれば短い回数で終わらせることができます。