歯の基礎知識について知る

歯のことは知っているようで、実はそんなに歯について知っていないことが多くあります。とみに感じるのはむし歯になる原因について多くの人が把握していないことになります。甘いものを食べ過ぎると、寝る前に間食をして歯を磨かないと、様々な要因はあると思いますが、人によっては歯を余り磨かない、甘いものをいっぱい食べるという人がむし歯にならないということはあります。むし歯は人によって成りやすさが劇的に変わります。自分がどのような生活を送るとどのくらいの期間でむし歯になるのか? そのことを把握することが一番重要です。これさえ把握できれば、自分がどのように歯のケアをしていけばよいのかがわかります。多くの人はただ漫然と歯を磨いていればむし歯にならないだろうと考えていますが、正しいケアの仕方を知らなければ早晩むし歯になってしまいます。

ではどのような生活を送るとむし歯になるか知ることができるのでしょうか?

歯科検診を女の子が受ける図

 

 

むし歯を回避するために(原因を知る)

大体の人が出来る解決案1

”定期的に歯科医院に行く”

これに限ります。

なぜならむし歯になってしまっていたとしても、定期的に歯科医院に行くことによって早期に発見治療ができるので一定以上のむし歯の進行はありません。また、歯科医院で定期的にクリーニングをしてもらうことで歯垢や歯石が溜まっていたとしても綺麗に除去してもらえます。また、定期的に来て毎度むし歯になっているのであれば歯科医師や歯科衛生士からアドバイスをその都度貰えるので、自分でどうしたらむし歯にならないのかわからなくても回避するヒントを与えてくれます。

仕事で平日は難しいという人も、最近では夜遅くまで診療していたり、土日に診療をしている医院が増えてきているのでこうした医院を活用することで生活に影響を出さないように歯科医院に行くことができます。

解決案2

デンタルフロスの紐 ワンタフトブラシ  赤い歯間ブラシ デンタルフロス歯磨き指導を受ける女性

食べ物を食べないのが一番簡単なむし歯予防ですが、それだと生きてはいけないので栄養をしっかり摂る分には食べますが、間食と過剰な糖分の摂取は控えます。

歯科医院に行くことは同じですが、歯科衛生士指導・通称歯磨き指導で歯の磨き方をしっかり学びます。

そしてデンタルフロス・歯間ブラシ・ワンタフトブラシなどを併用し毎日丹念に歯を磨く方法です。

一度正しい磨き方を覚えれば後は忘れることはありません。

歯磨き指導はまだメジャーではありませんが、治療終了後などに要請があると思うのでその時にしっかり学びましょう。日々の歯磨きではどのくらい汚れが落ちているのかわかりませんので、数度しっかり歯垢を落とす磨き方を学びましょう。

 

解決案3(効果は一番低い)

洗口剤キシリトール

歯科医院に定期的に行くのもめんどくさい。歯磨きもそんなにいろんな道具を使ってやるのもめんどう。そんな貴方にぴったりの商品。その名もキシリトールガム(100%)値段は通常のキシリトールガムよりも高いですが、その予防効果は抜群。市販品のキシリトールガムは今ではどれもキシリトール含有率が50%を切るものしかなく効果が低いものしかありません。ロッテのキシリトールガムがかろうじて効果を保つレベルにありますが、そのほかのキシリトール配合ガムは含有率が低いか、むし歯の原因となる糖を含んでいて逆効果だったりします。キシリトール÷炭水化物で配合量がわかるので買う際には一度成分表示の確認をすると良いでしょう。ちなみに食後の歯磨きの後に20分程噛み続けることが条件です。かみ続けることでだ液が出続け歯の石灰化が促進されます。

また洗口剤で毎日口をゆすぐのが歯周病菌の殺菌につながり効果的です。ただ、多くの市販品は効果が薄いのでリステリンなどの洗口剤か、歯科医院で販売している洗口剤を買って使用するのが一番です。もしくは、海外製品を輸入して薄めて使うかです。

解決案1と2はおおよそ被るのですが、歯科医院にいかなければならないことは変わりません。

解決案2もずっと行かなくてもいいのかというと実はそうでもありません。

どれだけ丁寧に歯を磨いたとしても100%の汚れを落とすことは不可能だからです。

少しずつ磨き残した汚れからむし歯が進みいづれむし歯になってしまうからです。

 

歯のプロである歯科医師や歯科衛生士も歯医者さんに行く

歯医者さんや歯科衛生士さんも歯科医院に通っているのです。

歯医者さんだから自分で自分の歯を治療するなどということはしません(やっている人もいるかもしれませんが)。

基本は自分の知り合いである医院やお世話になっている医院に通い定期的にクリーニングをしてもらっています。

歯のことを知り尽くしている人間が歯医者に通うわけですから、それほど知識がない人であればなおのこと歯科医院に通わなければ不味いことは自明の理です。

 

 

まとめると

・歯科医院に定期的に通う

(3~4ヶ月が目安、数回この間隔で歯科医院に通い自分のむし歯の進行度を知る。その後進行度合いにより歯科医院に通う頻度を上げるか、通う頻度を上げる場合は生活習慣や歯磨きなどをどう修正するか探る。頻度を下げる場合はむし歯にならない期間がどの程度か探るために徐々に期間を広げていく)

・デンタルフロスなどの歯磨き補助グッズを使う

・歯科医院で効果的な歯磨きの方法を学ぶ

・生活習慣や食生活を改善する

・洗口剤やキシリトールガムを利用する

 

これらを正しく行えればむし歯とは縁遠い生活が送れます。

また歯周病に関しても同時に予防することができます。

もうむし歯になっている人も、総入れ歯になっていなければまだ間に合います。

一度むし歯になった人は治療をしても元に戻るわけでもないですし、むし歯になった原因である生活習慣や歯磨きの方法が改善されるわけではありません。

この原因を歯科医院の助言を受けながら自分で特定していき、それを改善することがむし歯の予防になるのです。

むし歯になったら歯科医院に行けばいい、という考え方は、歯が元に戻るのであれば間違っていないのでしょうが、残念ながら一度進行したむし歯は元に戻すことは出来ないので、何度も治療をしてしまうと歯はダメージを蓄積し抜くしか手が無くなります。

いかにしてむし歯にならないか、むし歯を進行させないかを日々考えていかねばならぬのです。

そういったことに手間をかけるのが嫌なのであれば、1ヶ月に一度の頻度で歯科医院にクリーニングを受けに行くのがいいでしょう。実際クリーニングを受けた人は汚れが綺麗に落ちるので、歯磨き粉による爽快感とは違う、本当につるつるした歯の爽快感を味わうことに快感を覚える人も少なくありません。こうした人は1~2週間で歯が再び不快な状態になってしまうため月1のペースでクリーニングを受けるのです。結果としてむし歯や歯周病の予防になっています。

 

多くの人は歯ブラシ自己流で磨けていたり磨けていなかったり人により汚れの落ちについては幅があります。落ちていると思っていても実は全然磨けていなかったということは良くある光景です。そういえば自己流だったなという人は是非○○流歯磨きを身に着けて歯垢とおさらばして下さい。